2017年無人島キャンプ活動記録|岡山県向島1泊2日の体験談&感想
2017年もいつものように無人島キャンプを決行しました。今回の参加メンバーは4名です。いずれも20〜30代の社会人。家族持ちから独身、職業も会社員から自営業まで様々です。
共通しているのは全員無人島キャンプが好きなこと。そしてそれを裏付けるように、今回の参加者の1人は東京からわざわざ新幹線で岡山まで来て参加しています。そのお金があればホテルに泊まってゆったりした旅行もできるのに、無人島キャンプに参加です。
なかなか筋金入りの無人島キャンパーです笑
今回は、そんな東京から参加している1人と、関西から参加の2名、そして私の4名で決行した2017年の岡山県無人島キャンプについて、
- キャンプした無人島への行き方
- 無人島キャンプ体験談
をまとめて書いていきます。
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2017年の無人島キャンプ地、岡山県向島への行き方
2017年(今年)のキャンプ地、岡山県向島は岡山県下津井の南に浮かぶ無人島です。瀬戸大橋の西に位置する島です。
岡山県の無人島|向島の位置
具体的な位置はこちら
https://www.google.co.jp/maps/place/%E5%90%91%E5%B3%B6/@34.4116924,133.7688262,13.75z/data=!4m5!3m4!1s0x35515ffc776e213f:0xe76450f91d4e85f8!8m2!3d34.4043965!4d133.7834799?hl=ja
釣りの名所としても有名で、マダイや黒鯛、タコを釣ることができます。
岡山県の無人島|向島への行き方
私たちはたい公望という渡船業者に向島まで渡してもらいました。たい公望
- 料金:2500円〜3500円/人 前後
- 乗船場所:渡船『たい公望』事務所前
- 住所:岡山県倉敷市下津井1丁目348?5
- 最寄り駅:瀬戸大橋線 児島駅
- 渡船の予約:公式サイトに記載の番号に電話
2017年無人島キャンプ体験談&感想
午前9時30分頃、今回の無人島『向島』へと私たちを連れて行ってくれる渡船業者『たい公望』さんのところへ到着。荷物にはいつものようにおかずとなるような食糧はなし。水と釣具とお米、お酒だけを持参し、おかず兼つまみとなる魚を釣る予定です。
以前、岡山の別の無人島『釜島』へいったことがあったので、今回は『向島』へ行くことにしました。『釜島』ではあまり魚が獲れずひもじい思いをしましたが、今回は果たしてとれるのか……。
出発前はいつも不安と期待が入り交じります。まぁ、圧倒的に期待が大きいんですが!今回も楽しみです。
午前10時、『たい公望』さんの船に乗り込み、港をあとにしました。1泊2日の無人島生活の始まりです。
2017年無人島キャンプ1日目
上陸して、いつものようにまずは乾杯!
真夏の日差しの中飲むビールはなぜこんなにうまいんだろうか……。しばしビールのうまさに浸った後は、さっそくテントのベストな設営場所を求めて島を探索します。
ただ、今回の向島、あまり探索できる範囲は広くありませんでした。上陸したのは200mくらいの砂浜なんですが、その両端には岩礁地帯があります。そしてこの岩礁地帯を少し進むと、すぐに海と崖でそれ以上は進めなくなりました。上陸した砂浜の両端、どちらも同じ感じでした。
つまり、私たちが動けるのは上陸した砂浜とその両端の岩場だけです。海を泳げばもっと色々な場所に行けますが、テントなどを抱えてそれはきびしいです。そんなわけで、私たちは最初に上陸した砂浜にテントを設営することにしました。もちろん、満潮になっても海に浸からない位置に。
そしてその設営が終わったら、さっそく獲物を求めて海にでかけます。装備は水着とマスク、シュノーケル。それから釣具など。水着に着替えているので、海に入りながら釣りもできます(釣具は壊れてもいいように安いものを使用)。
無人島の魚はあまりエサになれていないので、普段なら小一時間もすれば魚がちらほら釣れます。それを昼飯にしようと思っていました。
でも、この日はなにかがおかしかった。まったく釣れません。海もにごっています。魚が釣れず、気づいたら1時間、2時間、3時間……。気づいたら、昼飯の時間はとっくに過ぎていました。
しかしそれでも魚は釣れません。
このあたりで参加メンバー一同焦りだし、いろいろな場所に移動して獲物を狙いますが、結果は同じ。全く獲れません。そして間の悪いことに、潮の流れが強くなってきました。
今回のキャンプ地、岡山県向島は瀬戸大橋に近い島です。そして瀬戸大橋に近いということはつまり、渦潮も近く、潮の流れもかなり速いんです。
その潮の流れの速さからマダイなどは身が締まっていておいしいんですが、この海域の潮の速さが今回牙をむき出しました。お昼前はまだましだったんですが、午後にさしかかり2時を超えたあたりから、少し沖にいくだけで、とうてい泳げないレベルになってきました。
言ってみれば、天然の流れるプールです。それも沖に向かうタイプです。
「さすがにこれは危険」ということで、海に入っていたメンバーは撤退。全員で陸から釣りをしますが、この釣りも潮の流れが速すぎて釣りの仕掛けが思うように動かせず苦戦。
夕方になり終わってみれば、10cm未満の魚がわずか3匹。これではお腹を満たすことはおろか、つまみにも厳しい状況です。数年ぶりの大惨敗……。しかし、まぁ、こういうこともあります。無人島キャンプに来る以上、こういうことも少しは想定済み。落ち込んでもしかたありません。
こういうときは、気にせず喰って飲むに限る!
さっそく枯れ木を集めて火をおこし、鍋で米を炊きあげます。
何年もこんなことをやっているだけあって、焚き火の不安定な火力と普通の鍋を使いながらもできあがりは極上。
うまそうです。
さっそく、乾杯!
米をツマミにお酒を飲みます。
なにを言っているんだ、という感じですが書いている通り、米をツマミにお酒を飲みました。白米を食べてビール。白米を食べて日本酒。
正気の沙汰じゃない気もしますが、一同「うまいうまい」と言いながら食べてます。調味料だけはたくさんあったので、時には白米に醤油をかけて、またはポン酢をかけてお米を食べます。そしてそのお米をツマミに呑んでいきます。
醤油とわさびをかけた白米を「完全に寿司」と言いながら食べているあたり、空腹と疲れでだいぶおかしくなっていた気もしますが、気づいた時には4合あったお米は空っぽに。私も日本酒を5合呑んでいました。繰り返しますがツマミはお米です。
みんなほどよく酔っ払ってお腹も満たされたので、ここから無人島の夜の楽しみであるキャンプファイヤーを決行しました。
火を眺めているとなぜか落ち着きます。都会の喧噪を離れてぱちっぱちっと火が小さく爆ぜる音を聞いている時間はなんともたまりません。そのあと、メンバーとすこし離れ、夜の海をわたしはあるきました。
対岸には人工の灯りがありますが、ここは無人島。キャンプファイヤーの灯り以外は真っ暗です。自分の周囲にはない中、空には星。対岸は人工の星。その対比がなんとも言えませんでした。
そうして海を散歩していると、ふとおかしなことに気づきました。海の中が所々青く光っています。小さな青い光の点です。これはおそらく夜光虫。プランクトンで、夜になると波の刺激で青く光ります。日本の海の至る所にいるのですが、ある程度の量が集まらないとその青の光は「気のせいかな?」という程度の光にしかなりません。
しかし、この日は波打ち際の至る所で発光していました。夜光虫の大量発生です。
「あー、だから魚獲れなかったのか」と私は思いました。夜光虫=プランクトンが大量に発生すると海中の酸素が減るので、魚もいなくなってしまうからです。今年の不漁の原因は、この夜光虫達の大量発生が原因だったのでしょう。
で、あれば、まぁ、今年の不漁も悪いことばかりではありません。なんせ、大量の夜光虫で青白く幻想的に輝く海を無人島で見れたんですから。なにごとも悪いことばかりではないものです。
その後、メンバーが呑んでいるところに戻ったわたしは少し酒をさらに飲んでから寝ました。他のメンバーはもうちょっと起きていたみたいです。
2017年無人島キャンプ2日目
昨日のお酒が残り、少し重い頭のまま起床。朝一でなんとなく海に入って釣りをすると、昨日釣れなかったのが嘘のように簡単に2匹魚が釣れた。足下にも小魚がいます。不漁はやはりプランクトンのせいだったのでしょうか。
今日はもう帰るので釣れた魚はリリース。その後は起きてきたメンバーと共に片付けしたりダラダラしてから正午の便で寄港。そして身体にまとわりつく汚れと塩をおとすべく、温泉『鷲羽山吹上温泉』へ。山上にあるので、非常に景色のよい温泉です。日焼けがちょっと染みますが、汚れを落としてきれいな景色を見て、気分爽快!
そして最後に、無人島後の恒例行事、焼肉へ。無人島サバイバルキャンプでは決して食べられない力のつく食事を食べると『栄養が身体に染みこむ』感覚を実感できます。普段の7割ましでうまい!
腹一杯食べて、本年の無人島キャンプは終了。各自解散し、それぞれの家へ戻っていきました。
2017年無人島キャンプまとめ
今回はサバイバル気味に『現地で食糧調達』としたため、かなりひもじい思いをしました。しかしそのひもじさのために、ご飯のおいしさだったり、戻ってからの肉のおいしさが際立ちました。なんだかんだ今年も楽しかった!来年もまた同じ時期に無人島キャンプを決行しようと思います。
次はどこに行こうかな……。
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